家族で楽しく「もしも」に備えよう
7月28日に熊本で発生したマグニチュード7.1の大地震でお亡くなりになられた38名の方々に哀悼の誠を捧げるとともに、負傷された406名、住家36,246棟の被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げます。
また、8月13日の千葉豪雨、その後の富山福井豪雨、青森、鹿児島奄美、沖縄、名古屋など多くの地域での豪雨災害に対しましてもお見舞いと一日も早い復興をお祈りするものでございます。
本年5月から気象警報がレベル表示となったなか、災害が発生している危険情報であるレベル5が全国各地で頻発している状況にあります。一部では地球温暖化の影響という説もありますが、地震、豪雨はいつ襲ってきてもおかしくない気候変動となっています。
本町は比較的自然災害の少ない地域であり、この40年で避難勧告、いわゆるレベル4の発令を行ったことがなく、小河川による被害は発生するものの人命に被害が及ぶような事象は発生していないのが現実です。
町民の災害に対する意識も希薄化するなかで、本年は開基130年を記念し従来実施していた防災訓練を大きく変え、防災フェスティバルとして開催し、災害や備蓄行動を学ぶ良い機会となりました。
防災講話では気象予報士の雨森晴香氏を迎え、家族で防災を学ぶ意識として訓子府町のハザードマップや浸水区域図に現れない中小河川の浸水の危険性、避難する際には運動靴が最適であることなどをクイズ形式で伝えていただきました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の経験や教訓を伝承する活動を実施している「福島しあわせを運べるように合唱団」とのWEB交流では、合唱はもとより子どもの時の経験や震災後に生まれた子どもたちから今は地方に移転したが、津波に流された住宅跡に防潮堤が建設されている話、なぜ伝承活動を実施しているのかなど、我々は報道でしか見聞きできなかった情報を直接聞くことができました。まさに「忘れるな」と感じさせるような伝承活動であり、今後の活動に期待をしたいと思います。
そのほか、連携協定を締結している千葉県の石井食品、白十字社からは防災備蓄品の展示、北海道オホーツク総合振興局からは家屋倒壊や津波体験装置、網走開発建設部からは防災パネル展示と被災地の復旧に使用する照明車両の展示、北電ネットワークからは高所作業車の体験ブース、網走気象台からは地震振動体験、NHK北見からは津波災害のAR体験、北見地区消防組合からは消防車や拠点機能形成車両の展示、煙体験ハウスと消火体験、陸上自衛隊美幌駐屯地第6即応機動連隊第1中隊からは炊き出しで、ご飯は備蓄のアルファ米を使ったカレーライスと装備された車両の展示、訓子府赤十字奉仕団からは炊き出しの賄い、北見方面北見警察署からはパトカーの展示、コカ・コーラリテール&ベンディング株式会社からは電源を町の公用電気自動車から供給した災害用自動販売機で飲料水の供給、北見地方定住自立圏からは災害時に頻発している断水対策として給水体験を1市4町の担当者が実施、町からはダンボールベッドを設置した避難所体験、町が備蓄している備蓄品の展示、本年配備予定の防災無線戸別受信機の試験運用やエコノミークラス症候群予防体操など合計19ブースを用意しました。
各関係機関、企業、団体の皆さまには改めて感謝とお礼を申し上げます。おかげさまで150名を超える町民の方が様々な経験をされ、「非常時の備えは平時から」「災害は忘れたころにやってくる」の例えにあるように災害に備える一助となったかと思います。
(令和8年9月11日 訓子府町長 伊田 彰)

