誰一人取り残さないまち「くんねっぷ」へ
町長就任から4年目を迎え、任期最後の1年を全力で取り組んでいきます。
早いもので残り1年となり、第1回定例会で可決いただいた令和8年度予算も執行が始まりました。
まちづくり株式会社「ぷ」が1月7日に設立、現在増資を募っているところでありますが、本年度はまちづくりに関する様々な事業を展開することを目標に地域活性化起業人を代表に地域おこし協力隊で構成する「くんねっぷ愛」を豊かな組織で、事業計画を練っているところでもあります。
構想では、日の出ベースでの離農跡地を活用したワイン用ブドウの栽培や観光いちご園のほか、将来的にはワイナリー、イタリアンレストランも視野にいれています。訓子府の入り口である小高い丘に位置し、畑の作物の移り変わりや街灯のない夜間など景観に優れた箇所だと思います。また、まちなかベースではスナック跡地で寄り合える場所、営業用の加工も可能なシェアキッチン、ゲストハウスなどを整備し、町を元気づける施設運営を行う予定であります。
そのほか、マルシェキューブとしてセレクトショップを計画していましたが、末広地区唯一の店舗であった「末広ストアー」を継承し、4月1日に暫定的に開店したところであります。
店舗はこども園、特別養護老人ホームへの給食材料の供給や地域の高齢者の方の寄り合い所として機能していたこともあり、様々な許可がそろってから町の名品や全国から厳選した「いいもの」を並べ、棚貸、チャレンジショップとしてグランドオープンの予定にあります。
一方では、令和2年から電気料金やエネルギー価格のほか食料品など物価高騰により町民生活は厳しい状況が続いています。
昨年末には町民一人5千円のメロン商品券の配布のほか、福祉灯油や子育て応援手当、1月には一人1万円で1万5千円の買い物ができるプレミアム付商品券の発行や特別養護老人ホームなどの福祉関連施設・団体への支援などを実施したところであります。2月にはアメリカ、イスラエルのイランへの戦闘が勃発し、ホルムズ海峡が封鎖され多くの死傷者を出すとともに全世界に原油不足、高騰が影響し我が国では半世紀ぶりのオイルショック到来ともいわれています。4月8日には停戦協定を結んだものの、依然として状況は不透明にあり、今後の動向を注視していかなければならないと思っています。
高市政権は12月末をもってガソリンの暫定税率を廃止したにも関わらず、ガソリン等の再度の急騰に補助金を充当し平穏を保っているようでありますが、予断を許さない状況が続き、わが町も町民生活の実態を把握し迅速な支援が必要となると考えているところであります。
新年度予算においても人件費、委託料、光熱水費の高騰により厳しい状況となっており、温泉保養センター、町営牧場利用料の値上げなどを実施しましたが、ライフライン料金、医療保険、介護保険を継続し、終の住処である特別養護老人ホームをはじめとした福祉施設をしっかりと支え、断腸の思いで統合方針を打ち出した居武士小学校、また義務教育施設の教育環境の整備などの公共施設再配置計画を北海道大学連携フォーラムのお力添えを受け策定検討に入ります。
一方、基幹産業農業では、昨年は干ばつ、高温と災害級の被害を受けたところでもあり、本年の気象状況が平穏で豊穣の秋を迎えることを期待しているところであります。
町では道営事業を道路2本、用水路1本、河川排水路2本のほか新規で訓子府西部地区が採択され、合計6本の事業を進捗させます。国営事業では国営かんがい排水訓子府北栄地区(紅葉川)が2年目を迎え進捗を図るところでもあります。
いずれにしましても、産業を発展させ、福祉、教育を発展させ、暮らしを充実させることが、持続可能で「誰一人取り残さないまちづくり」につながると確信しておりますので、1年間全力で取り組んでまいる所存であります。

(令和8年4月10日 訓子府町長 伊田 彰)

