【町長からのお知らせ】猛暑が続く夏 作物への影響が心配されます!

猛暑が続く夏 作物への影響が心配されます!!

 本年の夏は異常気象というのか猛暑が続きます。全国でも危険な暑さと言われる35℃を超え40℃をも超える気温となっている地方も出ています。本町では5月に30℃を記録したほか6月は6日間、7月は17日間の30℃以上を観測し、そのうち7月7日には36.4℃を記録、7月21日から5日連続で猛暑日、24日には最高気温を更新する38℃を観測するなど「夏本番」を通り越して危険な暑さとなりました。

 また、降水量は6月11日~12日に15㎜を超える雨のあと26日に8㎜、7月18日~19日の25㎜を観測、ほぼ40日間にわたり降雨がない状況となりました。夜間最低気温も20℃を上回る日が続き寝苦しい夏であったと思います。

 令和5年の8月お盆明けには35℃を超える猛暑日が5日続き、学校の臨時休校や農作物への被害など異常気象と位置づけされましたが、それを超える猛暑に襲われているのが実態ではないでしょうか。

 本町では、冷涼の北国のため個人住宅へのエアコンは多く普及していない状況にあり、猛暑日を受け35℃を超える熱中症警戒アラートが発出された際には公共施設の一部をクーリングシェルターとして開放し、昨年度は国の交付金を受け、小中学校、こども園、地域集会所、特別養護老人ホームの一部等にエアコンを整備したところでもあります。

 世界的にも異常気象が勃発しています。温室効果ガスの影響による地球温暖化なのでしょうか、COP3の京都議定書が1997年、COP21のパリ協定が2015年に制定されていますが環境は悪化していることも事実であります。ある講演では気象の専門家から気温上昇(1.5℃、2.0℃)に設定しているが結果として、南極大陸の氷河が溶けると陸地がむき出しとなり急激に温暖化が進むとの説や日本の昨今の異常気象は偏西風の蛇行要因説などもお聞きしましたが、町が先頭にゼロカーボンシティを宣言してカーボンニュートラルを目指しているものの、町民の皆さまと真剣になって進捗させていく必要があることを痛感しているところであります。

 一方ではかつて経験したことがない気象条件のなか本町の基幹産業である農業は甚大な影響を受けています。すでに収穫の終わった秋まき小麦、春まき小麦の収量減や品質悪化のほか、馬鈴しょではM、S玉が5割を超え、主力品目の玉ねぎでは潅水圃場と非潅水圃場で大きく差がありますが、全体に生育不良となっています。

 そのほか、メロンは最低気温の高止まりで糖度不足、スイートコーンでは登熟が早まり加工施設の稼働が早まっています。

 8月11日には髙橋文明北海道議会議員が来町され、潅水、非潅水玉ねぎ、ビート、馬鈴しょ圃場を視察、生産者や系統農協の生の声を届けました。

 また、8月12日には川原田英世衆議院議員、鈴木一磨北海道議会議員が来町され、非潅水玉ねぎ圃場を視察、生産者及び農業関連団体から地球規模での温暖化防止対策、作物の暑熱化対策や潅水事業などの声を届けました。

 本町では、昭和40年代から農業基盤整備事業に取り組み、先進の技術を取り入れ生産基盤の整備に努めています。現在も道営事業5地区が事業実施中であり、土地改良区が事業主体で実施している中部地区については、用水路整備と潅水設備整備を中心に畑地灌漑整備を進めているところであり、このような環境変化に対応すべき完成が待たれているところであります。

 いずれにしましても、8月中旬となっても暑い日が続いています。暑い日は無理をせず身体に気を付けてお過ごしください。豊穣の出来秋に期待して!

(令和7年8月13日 訓子府町長 伊田 彰)

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