第46回くんねっぷふるさとまつり開催
7月12日、13日に第46回くんねっぷふるさとまつりが開催されました。両日ともに天候に恵まれ、楽しい一日となったと思います。
この祭りは古くは商工会を中心に夏祭りとして開催されていましたが、昭和の終わりぐらいに青年5団体(農協青年部、商工会青年部、訓子府青年団体連絡協議会、農協職員青婦部、役場青年部)が中心となり、「お祭りを考える会」を立ち上げ常呂川河川敷に会場を移し、当時は農産物収穫用コンテナに台輪をつけ、河川の上流に向かって優勝賞金50万円を競うタイムレース「大コン(大型コンテナ)激流のぼり」をメインにステージショー、出店、子ども広場などを開催、前夜祭は常呂川いかだ下り、千人踊り、行灯神輿パレード、花火大会を実施していました。青年活動が盛んな訓子府町といわれていましたが、異業種のつながりをつくる貴重な機会となったと思います。30数年前ですので当時のメンバーも60歳代となりましたが主要なポストで活躍、本音で話ができる関係が構築されました。
人口減少、高齢化などから祭りを支える担い手が少なくなり、メイン行事が廃止され、現在の形式となりましたが、青年達が中心となり企画、運営が続いており、本年の片付け後の慰労交流会には50名もの若者が参加、2カ月にわたる準備と当日の成功を慰労し、異業種の交流会となりました。
私の挨拶では「若者の皆さんが結集してイベントを大成功に導きました。このパワーを活かし、結集してまちづくりに進んで欲しい」と述べさせてもらいました。
さて、前夜祭は太鼓演奏、フラダンス、HIPHOPダンス、訓子府音頭、お楽しみ抽選会、大道芸披露、行灯パレード、花火大会や露店など近隣からも含め約二千人の来場でにぎわいました。
本祭当日は気温30度と若干暑いところで、ステージでは9時から子ども向けキャラクターショーで始まり、訓中、訓高、オニオン吹奏楽団のステージ、メインはSTVラジオ公開録音「歌と笑いのステージ」で歌は「花*花」、お笑いは「もう中学生」「コロネケン」で河川敷に笑いと素晴らしい歌声が響きました。
一方、お祭り広場ではキッチンカーが13台、町内露店が15店舗そのうち来年設立を目指すまちづくり会社からは4月に包括連携協定を結んだ石井食品株式会社のミートボールカレーと幻のくんねっぷメロン「キングメルティ」が出品、また姉妹町高知県津野町からは来場先着500人に「米ナス」「甘とう」を無償配布、特産品も出品して売り上げ好調のようでした。そのほか、福祉サポートきらきら本舗からボランティアの陶器を含めた売店、子どもコーナーではふわふわトランポリンや昔懐かしい型抜き、北海道開発局からは北見河川事務所、北見農業事務所から河川、農業基盤の一部をパネル等で紹介、自衛隊募集事務所からは自衛隊のグッズも含めた紹介を行っていました。いずれも無償のくじ引きやグッズを用意するなど、たくましく客寄せを行っていました。
今回は来場者約5,000人と人口を超える方々に近隣からも来場いただきました。夏のひと時を楽しむふるさとまつりですが、青年4団体が縁の下の力となって成功に導いていただいたと思っています。実行委員の皆さまに感謝、感謝であります。
お祭りを開催している河川敷は芝生広場でありますが、本年は干ばつで全面枯れて緑色ではなく、黄色の状況でした。本年は6月上旬に15㎜程度の降雨の後、1か月以上降水がない災害級の気象状況であります。基幹産業農業でも早出し玉ねぎの根切り、16日からは異常に早い小麦の収穫、ジャガイモ、大豆の生育不良など高温と大事な時期の降水量不足の異常気象が要因となっていますが、豊穣の出来秋を迎えるためにも今後の回復をお祈りするばかりであります。
(令和7年7月17日 訓子府町長 伊田 彰)