別れと出逢いの季節
先日の17日は、彼岸荒れというような暴風雪そして朝の凍れが厳しい日となりましたが、大きな被害もなく一歩ずつ春の足音が聴こえてきていることも事実です。畑のハウスでは玉ねぎの苗が畑への移植を待っているところと思います。
3月に入り、1日には訓子府高校の卒業式が挙行され、学籍番号の末番3159番と歴史ある訓校の先輩たちと肩を並べることができました。
祝辞ではこんなお話をさせていただきました。『「お金とは何か」例えば、外食は知らない人にお金を払ってご飯を食べさせてもらうことです。家でご飯を食べるにしても材料が必要で、知らない人が作ったお米をもらうにはお金を渡します。このようにお金は貸し借りの関係を明らかにし円滑にする道具でしかありません。お金が経済や社会を支えているのではなく、お金という道具を介して私達が支え合う社会ができています。お金は誰かの役に立つことでもらえるのです。』
卒業生各位の進学、就職の新しい旅立ちをお祝いしたところです。
14日には訓子府中学校で卒業式が挙行され37名が晴れやかの中にも次のステップに進む不安を抱えながらも厳粛に行われました。学籍番号の末番が9912番であり訓中78年の歴史の1ページを刻んだと思います。子どもたちは幼稚園、小学校、中学校と11年間同じ蚊帳の中で学び、成長してきました。17日には公立高校の合格発表もあり全員志望校の合格を勝ち取ったと聞きました。
進学を機に大きな環境の中に、そしてさらに世界に向かって羽ばたいてほしいと願ってやみません。
そして、19日は訓子府小学校、24日は居武士小学校の卒業式、21日はこども園で卒園式が行われることとなります。
3月は別れ時ですが、4月には新しい出逢いと華々しい未来への出発が待っています。
さて3月は私としても令和7年のスタートとなる第1回定例町議会が開催されました。いわゆる予算議会であり7日から14日にわたり新年度予算案をはじめとする議案25件の審議、討論し原案通り可決されました。
本年は私も任期折り返しの年度であり、公約の(仮称)まちづくり株式会社の設立に向けた活性化起業人3名と地域おこし協力隊3名の体制整備を行い、並行して首都圏開催のイベントやマルシェへのキッチンカーの出店、アンテナショップとしても活用し訓子府町ブランドを高めていく首都圏プロモーション事業のほか千葉県の石井食品株式会社様と連携協定を締結し地域産業、経済の活性化、地域のブランディングや持続可能なまちづくりに進んでいくところであります。
また、昨年宣言のゼロカーボンシティでは、公用車として電気自動車の配置を行い町内のモデルとして地球温暖化防止に向けた脱炭素の取り組みを進めてまいります。
自治体DXとして施設予約、公金収納の電子化のほかキャッシュレス決済の導入、多くの申請をつかさどる町アプリの開発を実施し、町民生活の利便性の向上や役場業務効率化に向けて進んでまいります。
新年度予算の詳細は4月号広報に折り込む「令和7年度よくわかるまちの仕事」を参照いただければと思います。
新年度予算討論においては2名の議員から反対討論が出されましたが賛成多数で可決いただきました。限られた質疑のなかで理解を得られる答弁ができなかったことに反省しているところであります。
(令和7年3月19日 訓子府町長 伊田 彰)