第1回くんねっぷ牧場ミニマラソン開催される
9月22日に第1回くんねっぷ牧場ミニマラソンが開催されました。遠くは埼玉県、富山県からの参加者合わせて66名が秋の1日を満喫されたと思います。
訓子府町共同利用模範牧場は、市街地から南へ13km、日本一寒いと言われた陸別町小利別と隣接した敷地面積622ha、うち草地面積423haで構成される公共牧場であります。エスコンフィールドの敷地面積が5haですのでその広さがわかります。昭和43年に道有林敷地をモデル事業として開設されました。当時は酪農戸数373戸、乳牛2,648頭の規模で未経産牛の預託をしていました。
当時は自立した農業経営を目指して様々なモデル事業が展開されており、本町においても「酪農郷の里」を目指して施策が推進されていました。当時は「水田酪農」なる造語ができるなど稲作を主として、ビートをはじめとした畑作など耕作面積が少ないなか、今とは較べることができないほど厳しい経営が続く訓子府農業の黎明期であったと思います。
そんな牧場ですが、立ち入り禁止なこともあり、今では一般の町民の方にはほとんど知られていない施設であったと思われます。
牧場マラソンのきっかけ、発案は、本年から委嘱の地域活性化起業人の「小学生のなりたい職業一位を農家にします」を標榜する脇坂真史氏が発案、企画し、地域おこし協力隊の小見君が実行委員長として多くのボランティアスタッフを中心に運営されました。
当日は、急な秋の訪れで出発時は10℃程度の気温であったと思いますが、コースはアップダウンが激しく、舗装されていない牧場内道路、パドック付近をスタートゴール地点に総距離8kmで実施。特に最後の登り2kmは心臓破りの坂と思うほどきついところで、登っても登ってもゴールは見えず心折れるところでもありました。
私も参加したところでありますが、当日は若干ガスがかかっていましたが牧場最頂部付近からは噴煙を上げる雌阿寒岳と雄阿寒岳がくっきりと浮かび上がり撮影スポットとなっていました。
そのほか、第1エイドではミルククラウンの「くんねっぷ牛乳」、第2エイドではその牛乳を使用した「ジェラート」、そして第3エイドでは今回協賛いただいた武内製薬株式会社のプロテインが提供されるなど、走る方、歩く方も満喫されたのではないかと思います。
緑の丘陵地に牛が草をはむ景色と遠く雄阿寒、雌阿寒岳を望む景観は素晴らしく、住んでいる方は日常の光景で発見できない訓子府町の埋もれた地域資源として、参加者はもとより全国に向けた発信につながることを期待したいと思います。
なお、当日の様子はユーチューブをはじめ多くのSNSで発信されていますのでお見逃しなく。
当日の様子ユーチューブ配信はこちら
(令和6年10月1日 訓子府町長 伊田 彰)