2017年12月13日(水)
受け継がれる伝統 「津野町高野地区農村歌舞伎」に出演
高知県津野町と交流が始まって24年、さらに平成13年度に旧東津野村と姉妹町締結されてから16年が経ちました。すでに両町民の相互交流は800名を超えるに至りました。小学生の交換留学を始め町職員の2年間の相互派遣、本町の「ふるさとまつり」や津野町の「産業まつり」への参加、そして民生委員・児童委員や教育委員、消防団員による相互視察研修など町民交流の輪は着実に広がりをみせています。私自身も町長就任から数えることができない程、毎年のように訪問しています。 昨年の開基120年記念事業に津野山神楽を招へいし感動的な舞台を実現することができました。また一方で、国の重要有形民俗文化財に指定されている「高野の廻り舞台」で行われる「農村歌舞伎」にも大変興味を抱いておりました。4年に一度開催される歌舞伎への出演依頼が池田三男津野町長から届き快諾することになりました。池田町長扮する武市瑞山(半平太)、津野町出身の天誅組吉村虎太郎の親友である宮地宜三が私の役でした。演出と振付担当の女性から衣装と鬘合わせ、顔や首に白化粧、着付けと長刀をさすと緊張感がみなぎってきました。歌舞伎の語り(義太夫)、太鼓や三味線、色鮮やかな舞台に圧倒され感動的で貴重な体験をすることができました。500名を優に超える観客から掛け声やおひねりが飛ぶ光景は、まさに本物、2か月間、仕事を終えての深夜に及ぶ舞台稽古、継承される生きた文化財と思えてなりませんでした。
農村歌舞伎の伝統を守り受け継ぎ、発展させている高野地区の皆さんに、感謝と絶賛の拍手を送りたい。
◯吉村虎太郎の親友、宮地宜三役として出演
◯左から:宮地宜三役の菊池町長、吉村寅太郎役の又川さん、武市瑞山(半平太)役の池田津野町長
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